映画「ルックバック」を観てきた!
映画「ルックバック」を公開初日2024年6月28日に観てきました。
原作の漫画は未読、一切事前知識のない状態で見てきました。
結論としてはそのクオリティに圧倒され、見終えあった後少しの間席から立てないほどでした。
特に良かった演出や驚いたシーンなどを挙げていくので、感想を共有し合いましょう!
この記事では映画、漫画「ルックバック」のネタバレを含みます。
漫画が動いている感覚
まずこの作品、漫画がそのまま動いている感覚があります。
見ていてすぐに「あ、藤本タツキの漫画が動いてる」と感じました。
原作の藤本タツキ先生の作品はチェンソーマンしか見たことがない僕ですが、すぐに藤本先生の特徴的な登場人物の表情や風景の感じ、独特の間の感じが伝わってきました。
そしてめちゃくちゃ風景が綺麗です。絵に詳しくないので細かいことはわかりませんが、リアルなのに風景画のような味のある山々や雪の演出がとても好みでした。
「この映画、本気だ」と序盤から心を掴まれました。
漫画がそのまま動いてる!?
藤野と京本の出会いが最高
この映画、前半の一番盛り上がったシーンは藤野と京本が出会ったシーン。
藤野が自分の自信や尊厳を失う原因となった京本。そんな京本に卒業証書を渡しに行きます。
いざ出会うと、京本は自分のことを先生と呼び、サインを求めてくるほどの藤野ファンでした。
「藤野はどういう心境なんだろう」悔しいのか嬉しいのかどっちなんだろうとくぎ付けになります。
藤野は何を思っているのかな?
挫折している中、圧倒的天才に認められた喜びとモチベーションとテンションが上がり、家に帰るまで道のりをスキップをしてしまう藤野。
そしてまた漫画を描き始める藤野。
「藤野、嬉しかったのかよかったなぁ!」親になったような感想を心の中で叫んでいました。
このシーンが本当に心が高揚して、楽しくて、最高でした。
良かったなぁ!テンション上がる!
藤野と京本がうらやましい!
ここから二人は中学・高校生時代に入り、新人漫画家として一緒に漫画を描いていきます。
藤野の家で一緒に漫画を描いていくシーンとても美しく、少年漫画のようでわくわくすると同時に
「ここまで熱中できる物があるのがうらやましい!」と思ってしまいました。
この二人の努力、成長のシーンは本当にうらやましかったです。
打ち込めるものがあるっていいな
突然の京本との別れ
映画の後半、京本が大学で襲われ、殺されてしまいます。
「高校卒業後、何かのタイミングで藤野と再開し一緒に漫画連載をしていくだろう」と思っていたのでかなり驚きました!
この藤野が京本の死を知るシーンは本当に一瞬です。
「あ、家族や友達、自分がいつ殺されてもおかしくないんだな」という恐怖を強く感じました。
また、おそらく実際に起こったアニメ会社襲撃の事件が元になっていると思いますが、絶対に忘れてはいけない事件だなと改めて感じました。
ラストの演出が凄い
ルックバックを観て一番驚かされたのがラストの演出(展開)です。
亡くなってしまった京本の部屋の前で泣く藤野。
藤野は京本の外に出るきっかけを作った張本人であり、京本が殺された原因は自分であると嘆きます。
そこで卒業式の日に書いた四コマ漫画を破いてしまいます。
すると破けた「出てこないで」のコマが京本の部屋に入っていき、場面が京本が卒業式の日に外に出なかった世界線に飛びます。
この時点で「どうオチをつけるんだ!?」と画面にくぎ付けになっていました。
これどうなるの!?
そしてこの世界線の藤野と京本は出会うことなく、成長し大学の襲撃の日になります。
僕は「結局卒業式の日に部屋から出てなくても、現実は変えられないということ?」と思いました。
しかし突如犯人にキックをかます藤野の登場、そして犯人は無事捕まり京本も怪我無く平和に終わりました。
その後京本が四コマ漫画を描き、その四コマ漫画が現実の世界線へとつながります。
そしてその四コマを見て、京本の部屋に入る藤野。
部屋には自分の連載中の漫画とポスター、出会ったときに書いてあげたサインが目に入ります。
「京本は小学校の時から今までずっと藤野のファンだったんだ」と改めて感じ、涙腺が熱くなります。
そして序盤の卒業式のシーンが伏線となり、藤野がもう一度漫画を描くきっかけになります。
「この流れ完璧すぎるだろ!」心の中でそう叫びました。
普段映画を見て泣くことは少ないのですが、この時点でしっかりと泣いてしまいました。
このラストの無駄の一切ない流れが本当にきれいで、せつなくて最高でした。
ラストの流れ最高だった!
結論
映画「ルックバック」を公開初日に観てきましたが、本当に面白かったです!
少なくとも2024年に観た映画の中では圧倒的に1位です。
約一時間と短く、上映されている映画館も少ないですが、絶対に見に行って損のない映画です。
原作を見ている人も是非、劇場に足を運んでみてください!